「デザインタイド トーキョー2008」において「morphonics/モーフォニクス」をテーマに発表された展示空間のサウンドトラックを制作。ならびにオープニングパーティにてライブパフォーマンスを行いました。
遠近法、そして点描、線描など。これらはどれも主に美術をはじめとする視覚芸術に用いられる言葉である。全ての形象は線からなり、その線は無数の点の集合からなる、という考えかたは視覚に限らず、音にも共通する点なのだ。
音の正体は空気の揺らぎ、すなわち音波と呼ばれるものであり、それらは鼓膜に届くまでは、複雑な空気の振幅にほかにならない。わたしたちの素晴らしい聴覚は、その空気の波に意味を与え、ときには感動さえ呼び起こす。
しかし、もし音そのものの物理的な有様を知覚できるとしたら?それらが細分化された無数の波線やさらには点の集合体として知覚できたとしたら。モザイクをかけられた絵を思い浮かべてほしい。モザイクの粒子をどこまでも粗くして行くとどうなるか?あるいは、ある描線をどこまでも拡大してみるとどうなるか?ケンウッドデザインとクラウディオ・コルッチ氏とのコラボレーションによるスピーカーのコンセプトである morphonics、そしてそれを体現する SCENOGRAPHY に触発され、音にさまざまな処理を施して、あたかも音が視覚的に分解され再構成されていくようなイメージを作品にした。
「デザインタイド トーキョー2008」において「morphonics/モーフォニクス」をテーマに発表された展示空間のサウンドトラックを制作。ならびにオープニングパーティにてライブパフォーマンスを行いました。
遠近法、そして点描、線描など。これらはどれも主に美術をはじめとする視覚芸術に用いられる言葉である。全ての形象は線からなり、その線は無数の点の集合からなる、という考えかたは視覚に限らず、音にも共通する点なのだ。 音の正体は空気の揺らぎ、すなわち音波と呼ばれるものであり、それらは鼓膜に届くまでは、複雑な空気の振幅にほかにならない。わたしたちの素晴らしい聴覚は、その空気の波に意味を与え、ときには感動さえ呼び起こす。 しかし、もし音そのものの物理的な有様を知覚できるとしたら?それらが細分化された無数の波線やさらには点の集合体として知覚できたとしたら。モザイクをかけられた絵を思い浮かべてほしい。モザイクの粒子をどこまでも粗くして行くとどうなるか?あるいは、ある描線をどこまでも拡大してみるとどうなるか?ケンウッドデザインとクラウディオ・コルッチ氏とのコラボレーションによるスピーカーのコンセプトである morphonics、そしてそれを体現する SCENOGRAPHY に触発され、音にさまざまな処理を施して、あたかも音が視覚的に分解され再構成されていくようなイメージを作品にした。
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