八水響
八水響

東急多摩川線の全駅を会場としたパブリックアート・プロジェクト「多摩川アートラインプロジェクト・アートラインウィーク2007」への参加作品。地域の象徴である多摩川と流域の古墳群、それらをとりまく自然環境と人の営みを壮大なスケールで表現した作品。水を人の比喩として扱い、実際の多摩川の水源で録音された一滴の水音が、川になり海に至るまでの過程と、駅を利用する人々の通行量がダイナミックにリンクするサラウンド・インスタレーション。改札付近のスペースに、日の運行とともに変化する「日の音」を響かせる4つのスピーカーと、「水の音」を響かせる4つのスピーカーの計8つのスピーカーを設置し、独自開発したマルチチャンネル音響処理システムによりコントロール。床面に前方後円墳型のエリアを描き、そのエリア内の通行人の速度情報を感知して音が自動生成するセンサープログラムも導入して制作された。