蟲聴きの会2016
蟲聴きの会2016







日本では古くから、お花見、お月見と同様、秋の虫の音を愛でる「虫聴き」があったそうです。そんな伝統から遠のいてしまっている現代の私たちの生活にまた違った趣で、虫聴きの会を取り戻したく思います。今年度は、江戸深川の情緒を残しつつも、昨今、現代美術館によってめっきり東京の先端アートを牽引する場所となった清澄白河ににあるGift lab.にて開催いたします。Gift lab.はイデー出身の後藤氏がインテリアデザインを手掛ける素敵な空間。そして、例年どおりスズムシの音色に、太古の音楽を彷彿とさせるサウンド、中世ヨーロッパの古楽器から、最新エレクトロニクスまでの音楽を添えてお届けします。各地の森や里山から旅してきたスズムシたちの声をリアルタイムに収録し、その虫の音を枯山水サラウンディングが音響プロセッシングしたものを、もちろん例年どおり楽しむことが可能です。今年の蟲聴きの会のテーマは時間軸を越えた人と自然の関わりをコンセプトにしています。さらに今回は都市楽師プロジェクトから鷲野宏氏をお招きして、都市におけるサウンドスケープの捉え方のトークもあります。

企画制作:枯山水サラウンディング