Rm311 vol.6
Rm311 vol.6

人々が集まり、気軽に語りあい、学びを通してつながる、そんな場を創造していくためにスタートした試み。2011年3月11日、あの日を境に「何か」が変わってきたという感覚をよりよい方向の確信に変えていくために、毎回多岐にわたるゲストを招いてトークショーというよりも、参加者全員が情報共有できるような場を設けていきます。

今回は311をきっかけに新たな地平の自給自足?を始めた方々にご登壇いただきました。

お一人は、Taguchi スピーカーの開発者としても世界的にも著名な田口和典さんです。スピーカーの開発の限らず、特に311以降はポータブル•ソーラーシステムを用いたサウンド•システムの展開に尽力されている方で、現在は植林にまで、その活動範囲を広げているという多方面で活躍中の方です。

また、もうお一方は、TEDxTokyo yz等でも講演され、このたび「わたし、解体はじめました ─狩猟女子の暮らしづくり─木楽舎)」という本まで出版された畠山千春さん。本のタイトル通り、311を契機に食への素朴な疑問から、生き物を食すという体験を一から自分で体験するという、思ってもなかなか行動に移せないことを実践されている方です。

お二人に共通しているのは、自給自足の精神。この高度に発達した交換社会では、なにからなにまで自分で、自分の身の回りのものを調達することはなかなかできませんが、311を契機にその一歩を踏み出した方たちです。 他の表現が見当たらないので恐縮ですが、お二人のその思想、行動ともに超越的とさえ感じています。ぜひ少しでも多くの方にお二人の活動を紹介したく、急遽、この会を開催することにいたしました。

*RSO(Real-time Sound effects Operation )

映画やドラマにSE(特殊音響効果)があるように、生のイベントにもSEがあってもいいのではないか。イベントの内容がSEオペレータに訴えかけ、そのSEが生のイベントにも作用するという循環を創出させる試み。

畠山千春